車検(車両検査)とは、いわばクルマの健康定期健診といったもので、「その車両が道路運送車両法に定められている保安基準を満たしているかどうか?」を検査するものです。車検はあくまで“検査”であり、不良個所を発見・修理したりする“点検・整備”とは区別されますが、「車検」は国土交通省により、かならず受けることが義務づけられています。車検によって車両の安全面・公害面などが検査され、合格となった車両だけが公道を走ることを認められます。
今とられている車検制度では、たとえば一般的な自家用自動車の場合、新車時が3年・それ以降が2年ごと、と定められており、その期間をすぎても新しく車検を受けずに公道を走ると、重い罰則が待っています。それでなくとも、長く車両を使用していると、見えない部分の消耗や、劣化といった事態が生じてくるものです。車検をおこなわずにそれらの整備不良を見逃し、保安基準以下の車両が公道を走ることは、周囲の安全、なによりユーザー自らの安全において危険です。
こうした安全の確保、また、大気汚染の防止・道路交通の円滑化など、さまざまな問題を予防する目的で「車検」という制度が設けられているのです。
まず、法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代など)がかかります。車検にかかる法定費用のおもなものは以下の通りです。
【自動車重量税】
・軽自動車・・・8800円
・乗用車(3、5、7ナンバー)500~1000kg・・・25200円
・乗用車~1500kg・・・37800円
・乗用車~2000kg・・・50400円
・乗用車~2500kg・・・63000円
・バイク(排気量250cc以上)・・・5000円
【自賠責保険料】24ヶ月(()内は25ヶ月)
・軽乗用車・・・25000円(25800円)
・乗用車(3、5、7ナンバー)500~2500kg・・・30830円(31880円)
・バイク(排気量251cc以上)・・・20240円(20860円)
【印紙代】
・軽乗用車、バイク(排気量251cc以上)・・・1400円
・乗用車・・・(5,7ナンバー)1400円、(3ナンバー)1500円
【リサイクル料金】
2005年度1月~2007年12月の車検で1回だけ徴収されます。まれに2008年中の車検でも、リサイクル料金が発生する場合がありますので、車検を依頼する業者に確認するようにしましょう。
つぎに、民間の機関に車検を依頼する場合、代行手数料・点検料金などがかかります。これもまた、車検業者や車種などによって幅がありますが、およそ20000円~となっているようです。また、民間の機関に依頼し、修理が必要と判断された場合、部品代などがかかりますので、各・車検代行業者に見積もりを出してもらいましょう。
車検とはいったいどんな検査なのでしょうか?車検での興味深い検査内容を簡単にご紹介します。
●車検証との同一性
車体番号やエンジン形式などが車検証と同じであるかどうか確認されます。
●外観
全長・全幅・高さなどが規定内であるかどうか、規定外のフィルムなどが張られていないか、などを確認されます。
●エンジンルーム
車の心臓です。違法パーツがついていないか、油脂類に不備はないかなどを確認されます。エンジンオイル・ブレーキフルード・クラッチフルード・バッテリーの液量など。車体番号は読みとれるようにしておきましょう。
●ランプ類・ワイパー・ホーン
ヘッドライト・ウィンカー・ストップランプ・ハザードなどが正常に作動するかどうかを確認されます。フォグランプなど、補佐的なものもしっかり機能していなくてはなりません。ワイパーやホーンに関しても規定内であるかどうか、正常に機能するかがチェックされます。
●サイドスリップ
タイヤが横滑りしていないかどうかの検査です。ステアリングを動かさずに1m前進し、横滑りが±5mm以内なら合格です。
●ブレーキ類
前輪・後輪とサイドブレーキが正常に機能するかどうかを検査します。
●スピードメーター
車が実際に出している速度(タイヤの回転数など)と、スピードメーターが表示している速度との誤差がないかどうか検査されます。エンジンが車の心臓だとすると、メーター類は脳ですので重要な検査です。
●ヘッドライトの光軸
ヘッドライト(ハイビーム)の光軸が左右上下にずれていないか、光度は規定内か、などがチェックされます。光軸がずれていたりするとライトは見当違いな方向を照射し、対向車などに危険ですので、デリケートながら重要な箇所です。
●下回り
車体下部の主要部品に不具合(ゆるみや排ガスの漏れなど)がないかチェックされます。このとき、検査官が下にもぐりこんでハンマーで叩くなどしますので、下回りに著しく泥などがついていたら洗浄しておきましょう。
●排気ガス
マフラーからの排気ガスが基準値内であるかどうかが検査されます。一酸化炭素や炭化水素の量などを測定します。
車検の有効期間については、車種や用途によってそれぞれ別に定められています。ナンバープレートなどに貼ってあるシール(検査証票)などの色や数字からも次の車検の時期を知ることができますので、あなたの車の車検有効期間をチェックしましょう。
・自家用軽乗用車(50または580ナンバー)・・・初回3年目、以後2年ごと
・自家用軽貨物車(40または480ナンバー)・・・2年ごと
・自家用乗用自動車(3または5ナンバー)・・・初回3年目、以後2年ごと
・自家用貨物自動車(白色で4または1ナンバー)・・・初回2年目、以後1年ごと
・営業用自動車(緑ナンバー)・・・1年ごと
・特殊構造車(8ナンバー)・・・初回2年目、以後2年ごと(大型車/営業用など、車種によっては1年ごと)
・二輪車(排気量250cc以上)・・・初回3年目、以後2年ごと
・中古車を買った場合・・・購入時点から上記の区分に応じた車検有効期間まで
・輸入車など・・・初めて日本で登録された場合は初回3年、以後2年ごと
なお、新車登録から10年以上経過した車は、以前は1年ごとの車検が必要でしたが、平成7年の法改正により、登録10年以上の車でも2年ごとの有効期限となります。