ユーザー車検とは、「自動車のユーザー自身が点検・整備をおこない、車両検査だけを受けにいくこと」を指します。点検・整備の済んだ車を陸運支局などに持ちこみ、自分で書類を作って車検を受けます。車検が近づくといろいろなところで目に入るこの「ユーザー車検」ですが、メリット・デメリットがありますのでご紹介します。おもに「点検・整備の必要がない新車」「車に知識のある人」向けなのがユーザー車検です。
●メリット
ユーザー車検の最大のメリットといえば、なんといっても“費用が安くすむこと”です。車検にかかる法定費用のほかには30円程度の書類代だけで済むのです。また、事前にユーザー自身で車の状態を確認しますので、愛車への理解が深まることでしょう。車にくわしい人には持ってこいの受験方法といえます。
●デメリット
安上がりな一方、点検・整備を自身で行わなくてはならない、というのがネックです。点検・整備を業者に依頼する、という方法も考えられますが、そうすると「点検整備+車検代行」のセット料金のほうが安くあがる、といったことになるかもしれませんので、費用をおさえた意味がありません。また、自身で点検・整備をする場合、よほど車に対する知識がないと不備が起こりがちですし、メーカーや整備工場の保証を受けることができませんのでその後の安全や快適さに影響することでしょう。さらに点検・整備を自身で行う時間、陸運支局などの車検場は平日昼間に行かなくてはなりませんので、その時間も必要です。
●ユーザー車検代行とは?
ユーザー車検代行とは、車検を受けるときに必要な手続きを代行する業者です。あくまで“手続きを代行するだけ”なので、点検・整備はもちろん、不調部品の交換なども一切行いません(オプションになります)。おどろくほど安い料金が提示されているのは、法定費用や点検整備代などが含まれていないからです。よく確認しましょう。
●ユーザー車検を受ける場合の準備
①点検整備など
車の点検整備をしておきます(この際、車の下回りなども洗浄しておくと、検査官の心証がよくなるそうです)。車検に必要な書類なども、不備がないか確認しましょう。
②予約
陸運支局などへの予約が必要です。管轄の陸運支局などに電話して予約するか、インターネットでも予約ができます。
③書類購入と下見
当日に書類を購入すると、慣れない人は記入に手間どってしまうでしょう。事前に陸運支局などに出向き、書類を購入などしつつ検査ラインの下見をすることをオススメします。また、“予備検”“テスター”などの場所も確認しておきましょう。ライト光軸などのデリケートな部分は当日調整したほうがいいので、車検を受ける直前に立ち寄ることになります。
車検について考えてみたことはありますか?車検(車両検査)とは、いわばクルマの健康定期健診といったもので、「その車両が道路運送車両法に定められている保安基準を満たしているかどうか?」を検査するものなのです。車検はあくまで“検査”であり、不良個所を発見・修理したりする“点検・整備”とは区別されますが、「車検」は国土交通省により、受けることが義務づけられています。
車検によって車両の安全面・公害面などが検査されます。そして、合格となった車両だけが公道を走ることを認められます。今、現在とられている車検制度では、たとえば一般的な自家用自動車の場合、新車時が3年・それ以降が2年ごと、と定められています。その期間をすぎても新しく車検を受けずに公道を走ると、重い罰則が待っています。それでなくとも、長く車両を使用していれば見えない部分の消耗や、劣化などの事態が生じてくるものです。
車検をおこなわずにそれらの整備不良を見逃してしまい、保安基準以下の車両が公道を走ることは、周囲の安全、なによりユーザー自らの安全において危険なことなのです。このような安全の確保、また、大気汚染の防止・道路交通の円滑化など、さまざまな問題を予防する目的で「車検」という制度が設けられているということなのです。