車検を安くすませたい!車検時期がきた人ほとんどの本音ではないでしょうか。安くすませるには何といってもユーザー車検に挑戦するのが一番ですが、相当量の車の知識と整備の腕、車検にかける時間が必要です。そこまでする自信も時間もない、といった人にオススメなのが、インターネットの「車検一括見積もり」サイトです。

車種やお住まいの地域などを入力し、複数ある車検業者に一気に見積もりを依頼できます。見積もり結果は業者ごとに、メールや電話などで知らせてもらえます。ただこの一括見積もりサイト、愛車の細かい状況まで業者に知らせることができません。年数が経過して部品交換が必要なときなど、一括見積もりで出た金額と実際に払う金額が異なる場合があります。そういった、修理箇所まで視野にいれた車検の見積もりは、やはり実際に業者に出向いて状態を診断してもらうしかありません。

そこで、一括見積もりサイトで好感触だった業者を複数まわり、さらに詳しい見積もりを出してもらう、といった手順はどうでしょうか。いままで何となく車検を任せてきた業者に不満がある場合にオススメです。

注意したいのは「安く車検をすませるだけがオトクなのか?」といった問題です。車検を通すためだけに最低限の整備しかせず、後々になって不具合が多発、結局修理にお金がかかった、というのでは車検を安くすませた意味がありません。信頼の問題も大事です。安いから、と飛び込みで車検を依頼した業者にいい加減な調整をうけて愛車が返され、「これだったらいつもの所に頼んだほうが良かった・・・」といったことにもなりかねません。信頼と安さ、この2つのバランスを満たした業者に依頼するべきでしょう。

また、点検整備つき車検の場合、業者に勧められるままに不具合部品を交換していたのでは高くついてしまいます。本当に交換が必要なのかそうでないのか、日頃から愛車や車検に関して知識をたくわえておくのも、車検を安くすませるコツといえるかもしれません。

大切に乗っていた愛車でも、ある程度年数が経ってしまうと、車検を機に買い替えを視野に入れる人も多いようです。はたしてどちらがオトクなのでしょうか?すこし考えてみましょう。

まず、新車であればメーカー保証があります。このメーカー保証は3年~最長5年で、さまざまな部品が無料保証の対象になります。ですので、このメーカー保証がきれる前ならば、維持費もそれほどかからないことになります。問題はメーカー保証がきれてからの車です。近年はガソリン代も高くなり、燃費などのことも考えると、安くない車検代を払ってまで乗りつぶす価値があるのかどうか・・・。

たいへんな悩みどころですが、買い替えを視野にいれている方でしたら、車検期間満了の2~3ヶ月前に買取(下取り)の見積もりを出してもらいましょう。今後のプランがより明確になります。

ちなみに、車を売却するのであれば「車検を通す前」がオススメです。車の買い取り価格というのは、車種や色などの市場人気によって決まりますので、(あるていど評価してくれる業者さんもあるとはいえ)車検にかかった費用が査定価格に上乗せされることはほとんどありません。車検に20万円かかったからといって、買取価格が20万円上がることはないのです。

また、ディーラーに下取りに出す場合も、事前に複数の中古車買取専門店から見積もりを出してもらうとよいでしょう。下取りに出すより、売却したほうが良い場合が多々あります。少なくとも、中古車買取専門店の見積もりはインターネットなどでも手軽にできますので、現在の愛車の基準価格として知っておくのは損ではありません。

最近はおどろくほど燃費の良い車もたくさんあります。買取(下取り)価格と、かかる車検代・今後の維持費・燃費などをくらべてみて、「車検を受けるか? 乗り換えるか?」を決めるのもよいと思われます。

お使いの車によって法定費用が変わってきます。「印紙代」「自動車重量税」「自賠責保険料金」の3つであり、ここでは自家用自動車・自家用軽自動車について主なものをご紹介します。

【印紙代】
●認証工場で車検を受ける場合、ユーザー車検の場合
・排気量2000cc以下(小型車)---1400円
・排気量2000cc以上(普通車)---1500円
●国土交通省指定工場で車検を受ける場合---1100円

【自動車重量税】
●自家用乗用車(2年)
・0.5t以下---12600円
・~1.0t-----25200円
・~1.5t-----37800円
・~2.0t-----50400円
・~2.5t-----63000円
・~3.0t-----75600円
・自家用軽自動車(2年)---8800円
・二輪(2年)---5000円

【自賠責保険料金】
●自家用乗用車 24ヶ月---30680円、25ヶ月---31720円
●自家用軽自動車 24ヶ月---24880円、25ヶ月---25680円
※車検有効期間中に車検を受ける場合などは24ヶ月、車検が切れてから受ける場合などは25ヶ月を参照してください。

これらのケースに該当しない場合や、離島や沖縄本島・沖縄離島などでの自賠責保険料など、それぞれに法定費用が違ってくる場合がありますので、管轄の陸運支局・軽自動車検査協会に問い合わせましょう。また、これらに加えてリサイクル料金がかかる場合があります。

車検整備と定期点検とはどう違うのでしょうか?車検整備とは、おもに「車検に合格するための整備・調整」ということができます。とにかく検査に合格することが目的ですので、その後の安全や快適を保証するわけではありません。車検直後に不具合が起こることもありえます。

それに対して定期点検整備とは、「車の性能維持を目的におこなうもの」です。各箇所の点検をし、なおかつ安全が確保できないであろう箇所は調整・交換・修理などしますので、一定期間の安全が保証されると言えるでしょう。

法で定められている24ヶ月点検(12ヶ月点検)では、60項目にわたり点検・整備し、点検記録簿などに書き込まれます。これを終えると“点検整備済ステッカー”をもらうことができ、車検証票のステッカーとともにフロントガラスなどに貼ることができます。次の点検実施の時期や24ヶ月点検を実施した整備場の名前などが書いてあります。

しかし、24ヶ月点検で不具合を整備したからといって、車検に合格できるかどうかは別です。なぜなら、車検で行われる検査は24ヶ月点検の60項目よりもさらに多い、約120項目にわたって行われるからです。一般に、ディーラーや整備工場などでうたわれている「24ヶ月点検つき車検」というのは、これらすべてを同時に(または別個に)行ってくれることになります。

ちなみに、以前は24ヶ月点検を合格しなくては車検が受けられませんでしたが、平成7年の法改正により、この義務付けがなくなりました。極端な話、車検さえ通せば24ヶ月(12ヶ月)点検を行わなくても罰則はないのです。

ですが、これは決して“点検・整備を怠ってもよい”といったことではありません。むしろ、車の性能維持管理に関して各ユーザーの責任が大きくなった、ということです。車は便利な乗り物ですが、つねに重大な事故ととなり合わせです。安全に、快適にカーライフを楽しむために、点検整備はかかせないものなのです。

車検関連ニュース