車検の注意点についてご紹介したいと思います。誤解されることも多いのですが、車検は単に公道を走行する上で保安基準に適合しているのかどうかを検査するものです。検査項目に含まれる一部の要素を除いていけば車両が機械として故障していたり、あるいは故障の可能性を検査するものではありません。たとえ車検の帰りに車が故障してしまったとしても、それは車検をパスしたこととは関係のないことになってしまいます。
たとえば、あと数回ブレーキを踏めばワイヤーが切れてしまうとしても、車検時についていればパスしてしまいます。一般にいえばディーラー車検が高価な理由はディーラーの収益も兼ねて車検をおこなう前の点検整備で予防的に消耗品を交換するからです。ユーザー車検や代行車検がディーラー車検よりも安価だということは検査にパスするための最低限の点検整備しか行っていないからです。
そのため、ただ単にディーラーの点検整備費用を浮かせるためにユーザー車検や代行車検を選ぶということは安さの代償として、整備水準の面ではある程度は妥協しています。そういった点には注意したほうがよいでしょう。こういった誤解のため、自動二輪車を購入する時には「400ccクラスは車検があるので、定期的に診てもらうことができるから良い」というような理由で選択されることが多くあります。けれども250cc以下の車両についても「整備手帳」が付属していますので法律上の義務はありませんがメーカーでは6ヵ月ごとの整備を求めています。外国車などの場合は距離ごとの場合もあります。
車検について考えてみたことはありますか?車検(車両検査)とは、いわばクルマの健康定期健診といったもので、「その車両が道路運送車両法に定められている保安基準を満たしているかどうか?」を検査するものなのです。車検はあくまで“検査”であり、不良個所を発見・修理したりする“点検・整備”とは区別されますが、「車検」は国土交通省により、受けることが義務づけられています。
車検によって車両の安全面・公害面などが検査されます。そして、合格となった車両だけが公道を走ることを認められます。今、現在とられている車検制度では、たとえば一般的な自家用自動車の場合、新車時が3年・それ以降が2年ごと、と定められています。その期間をすぎても新しく車検を受けずに公道を走ると、重い罰則が待っています。それでなくとも、長く車両を使用していれば見えない部分の消耗や、劣化などの事態が生じてくるものです。
車検をおこなわずにそれらの整備不良を見逃してしまい、保安基準以下の車両が公道を走ることは、周囲の安全、なによりユーザー自らの安全において危険なことなのです。このような安全の確保、また、大気汚染の防止・道路交通の円滑化など、さまざまな問題を予防する目的で「車検」という制度が設けられているということなのです。